見開きで一枚の写真を見せるのは雑誌ならでは
ホームページのデザインは雑誌のデザインと似通っている部分もありますが、違っている部分も多々あります。それは、ホームページと雑誌には根本的な違いがあるため、どちらか一方にデザインを合わせるということができないからです。では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
まず、雑誌の場合はページを開きながら読み進めていくというスタイルになっていて、2ページ使って一つの写真などを見せる見開きというデザインが使えます。見開きはインパクトを出したいときにとても効果的ですが、ホームページでは見開きは使えません。なぜかというと、ホームページは一つのページを上から下に読んでいくというスタイルになっているからです。
どんな環境でも読みやすいことを重視するホームページ
また、雑誌の場合は人物や風景写真の上に本文を重ねるというデザインがよく使われますが、ホームページではまず採用されません。これは、閲覧者によって閲覧環境が違うためというのが大きいです。
雑誌であれば、誰が持っているものでも同一の雑誌ならサイズはすべて同じですが、ホームページの場合、それを見るモニターは人によって違います。大きなモニターで読んでいる人もいれば、ガラケーの小さな画面で見ている人もいます。つまり、ホームページのデザインを作った人の環境とはまったく違う環境でみんな見ているので、デザイナーが背景色の薄いところに文字を重ねて見やすくしたつもりでも、別の人のモニターでは人の髪の毛と文字が重なっていて、まったく読めないということがあり得るのです。
そのため、ホームページは背景の全面に画像を使うことはほぼなく、白系統の単色にして、どんな環境でも文字が読みやすいというデザインにすることが多いです。
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